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プロフィール
金森重樹プロフィール
1970年生まれ
25歳年収240万円のフリーターのときに負った5400万円の借金が5年間で利息と遅延損害金で1億2700万円まで膨れ上がる。
また、その借金は免責不許可事由に該当するため自己破産もできない状況に追い詰められる。
会社に就職してサラリーマンになるとともにマーケティング技術を極め、その後独立し10年かかって借金の完済に至る。
この借金の塗炭の苦しみから得た気づきを基に、借金で苦しむ人間同士が困難を切り抜けた人を交え、お互いに助け合える相互扶助のコミュニティを作る。
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僕が自己破産しなかったワケ


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田舎まで取り立て屋が押し掛ける事態に至って、僕は完全に行き詰まりました。 ここで、もしかしたらあなたは、「なぜ自己破産しなかったのか?」と疑問に感じられているかもしれませんので、この点について簡単にお話ししておきます。 自己破産というものは、破産したからといって借金がチャラになるわけではありません。破産して、裁判所から免責の許可というものを貰って初めて借金が消えるのです。 ただ、全部が全部免責が貰えるかというとそうではなく、破産法では免責が受けられない理由を「免責不許可事由」として定めていて、それに該当する場合には、破産はできたとしても借金がチャラになるわけではありません。ですから、破産するだけ馬鹿らしいわけです。 その当時の破産法では、投機的な行為によって借金を負った場合には、免責不許可事由とされていました。つまり、僕は破産もできない状態だったのです。 そして、平成17年に破産法が改正されたあとは、仮に免責不許可事由であっても、裁判官の裁量で全額の返済をしなくても、たとえばそのうちの1割とかを支払えば、残りの金額について免責が受けられる一部免責という裁量免責の制度が明文化されましたが、平成11年当時の旧破産法の下では、僕のケースでは破産しても免責が下りる可能性はほとんどゼロでした。 たくさんの先物取引に絡む紛争を専門に扱っている弁護士に相談して判例を調べた結果、どの弁護士も口をそろえて免責は下りないだろうとの判断をしていました。 ですから、僕は破産できなかったわけです。 そして今僕は、故郷にまで迷惑をかけて、戻る場所を失ってしまいました。馬鹿じゃないかと自分でも思いました。 H氏に騙されてから、ここまでの僕の感情の推移は、精神科医のエリザベス・キューブラー=ロスがその著書『死ぬ瞬間』で語る通りの状態でした。 ちょっとご紹介しますと、彼女は病院に勤務しながら、死にゆく人々に接して得た経験を元に、末期患者などが死を受け止めるのに5段階があると述べています。  第1段階:否認…死ぬことを受け入れることができない状態  第2段階:怒り…死を認めざるを得ない状態となり、なぜ自分が死ななければならないのかと怒りを周囲に向ける状態  第3段階:取引…何とか死なずに済む方法はないかと取引しようと試みる状態  第4段階:…死を避けることが無駄であると悟り、何もできなくなるうつ状態  第5段階:受容…自分が死にゆくことを受け入れる境地にいたる段階 当時の僕には、この巨額の借金は死の宣告を突き付けられたのと変わらないくらい冷酷な現実でした。そして、破産によっても逃れることができない絶対的な債務、公正証書、会社への取り立て、田舎の両親への取り立て。加えて、借金は年間600万円の金利と、年間936万円の遅延損害金がついて、日々刻々と複利で膨張し続けていました。 これまでの出来事を振り返ってみますと、僕は生涯をかけても払い終えることができない借金を負った時に、最初はいったい何が自分の身に生じたのか、はっきり理解できませんでした。 頭ではわかっていたのですが、消費者金融でさえお金を貸すことをするようなフリーターの僕が5000万円という借金の当事者になったという事実を、率直に受け入れることができませんでした。認めたくなかったのです(否認)。 次に、僕が確実に借金を負ったことを公正証書を組んで確認し、その金額を認めざるを得なくなると、僕は僕を騙したH氏に対して激しい怒りを感じることになります。_「よくも僕をこんな目に陥れてくれたな! なんてことをしてくれたんだ。僕の未来は台なしにされてしまったじゃないか! 僕の人生を返してくれ!」となったわけです。 そして、H氏が雲隠れをしてしまったので、やり場のない怒りを抱いたまま僕は激しくいらついた状態に長期間置かれ続けました(怒り)。 そして、怒りの季節を過ぎた時に僕が考えたこと。それは、なんとかしてこの借金から逃れられる方法はないものか、ということでした。 絶対的な借金だというけれど、たとえば何らかの方法で借金をなくす法律はないものなんだろうか? あるいは、借金がなくなるように働きかける何らかの取引方法はあるのだろうか? もうさんざんやりました。破産法・判例の調査から、取り立て屋との交渉事まで(取引)。 最終的に、僕はそんな方法が平成11年の世界にはまったく存在しないことを思い知って、意気消沈してしまいます(抑鬱)。 そして、田舎の両親への取り立て。 ああ、やっぱりどうしようもないんだ……(受容)。 まさに、死の受容についての5段階そのものじゃないですか。自分でも笑ってしまいます。 その日僕は、長い間悩んできた借金問題についてあきらめがつきました。 かといって、H氏を殺害して、終わりにしようと思ったわけじゃありません。 実は、焼肉屋で焼肉を腹いっぱい食べようと思ったんです。 その日僕は、飯田橋の駅のアパートとは反対側の「焼肉市場」という安い焼肉屋で、弟とガンガン焼肉を食べました。 弟には、田舎に取り立てが来た件について一部始終を話して、もうどうにもならないんじゃないかと告げました。 カルビ、ビール、カルビ、ビール、時々キムチ、そしてその後は記憶もぶっ飛ぶくらいつまみもとらずに焼酎でガンガンやって、家まで歩いた記憶もないほどに酔っぱらって、そのまま布団に倒れ込んで爆睡しました。


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